初心者・子どもの親こそ知っておきたいテニスPLAY&STAY(プレイアンドステイ)

近年テニススクールなどでは良く聞くPLAY&STAY(プレイアンドステイ)について書いていきます。

一見飛ばないボールで行うミニテニスに見えますが、子どもにテニスを習わせるお父さん、お母さんにはぜひ読んで欲しいです。

PLAY&STAY(プレイアンドステイ)とは

PLAY&STAYとはITF(国際テニス連盟)推奨の小さい子どもや初心者がラケットを持ったその日からテニスを楽しむ事ができる指導プログラムです。

子どもには自分たちの体格に合ったラケットやボール、コートを使用するのも特徴的です。これはスキー板や自転車に置き換えるとわかりやすいでしょう。

テニスは実際やってみると簡単なスポーツではないかもしれません。

大きなコートでスピードが出て弾むボールを道具(ラケット)を使ってコントロールして得点をしていく…いろんな技術が必要です。

おそらく初心者同士だとラリーを10回続けるのにも苦労してしまうでしょう。

そしていざ習うとボールの打ち方を細かく指導されて、難しくて挫折してしまうので、テニスをやめてしまったり、実際にラリーやゲームを楽しめるまでに凄く時間がかかってしまいます。こう考える益々難しく感じますよね!

しかーし!簡単に楽しむことはできるスポーツです。

そして楽しむ中でゲームやルール、上達方法を理解していくことがスポーツを始める(ライフスタイルにしていく)にあたって大事なことです。

本来のテニスの楽しさやゲーム性を体感しながら上達していきましょうね。テニスは簡単はじめれて、めちゃくちゃ楽しいですよ!というのがTENNIS PLAY&STAYです。

PLAY&STAYのステージ分け

PLAY&STAYに3つのステージがレッド・オレンジ・グリーンと成長過程によって移行していきます。

レッド

8歳以下が対象レッドコートとレッドボールを使いプレーします。

オレンジ

8~10歳が対象でオレンジコートとオレンジボールを使いプレーをします。

グリーン

9~10歳が対象で通常のテニスコートとグリーンボールを使いプレーをします。

10歳以上でもはじめたてはレッドやオレンジでラリーやゲームなどを覚えていくといいですね。10歳以上でもこのカラーボールを使ってドリルを工夫してもいいです。

現在はカラーボールを使った試合なども多く開催されています。

PLAY&STAYで使う道具

ボール

レッドボール

イエローボールよりも大きく、飛びも75%抑えられています。

オレンジボール

イエローボールと同じ大きさで飛びが半分です。ビーチテニスはこのボールを使用します。

グリーンボール

イエローボールと同じ大きさで25%飛びが抑えられています。

10歳以下の大会はグリーンボールで開かれることが多くなってきています。

ネット

・キッズ用テニスネット

ラケット

19inch~26inch

ラケットを自分の手のように扱うには身体の大きさに合ったラケットを使うことが凄く大事です。

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26inchラケットの記事書いています。

PLAY&STAY(プレイアンドステイ)のメリット・デメリット

指導者として感じたPLAY&STAYのメリットとデメリットを書いていきます。

あくまでも個人の感想ですが、実際PLAY&STAYを現場で実施して感じた事を率直に挙げていきます。

これを読んで良い悪いを決めるのではなく、それぞれを理解して参考にしてみてください。

メリット

①簡単にテニスというゲームを理解できる

②戦術・技術の習得が早い

③運動量が多い

①簡単にテニスというゲームを理解できる、教えやすい

PLAY&STAYは小さなコート、体に合ったサイズのラケット、弾まないボールでプレイをするので子どもや初心者同士でのラリーが続きゲームがたくさんできるのが良い点です。

ゲームでもラリーが続くので簡単にミスしなくなり、得点をするために相手を動かしたり、速いボールを打ってみたり、ネットプレーを使ったりとテニスの醍醐味のゲーム性を楽しむ事ができます。

ゲームに触れる時間が長くなるので練習しながらルールも覚える(教える)ことが出来ます。

②戦術・技術の習得が早い

①と重複しますが、ゲーム性を理解できるため、得点するため(されないため)の思考やプレーが生まれやすいです。

相手を動かすことやラリーをひたすらつなげる(守備的な思考やプレー)、ネットプレイによって時間を奪うなどのプレーの発想や工夫が出やすくなります。

ラリーが続けれるという当たり前の基準が早い段階で高く身につくため、ゲームに必要なトライがたくさんでき、成功体験を積み重ねることと失敗から改善策を生みだすことが感覚的に覚えられるし、理解しやすいのがメリットです。

早くからテニスに対しての創造性が養わうことができるので、オリジナリティがあるプレーを生み出せるプレーヤー育成には良いのではないでしょうか。

③運動量が多い

PLAY&STAYはゲーム、ラリーがベースとなっているので動いている状態が長く続きます。球出し練習と違い、待ち時間が少なく構成できる点も良い点です。

レッド・オレンジボールでもレベルが上がってくるとかなりの激しい動きになります。子どもたちもレッスンが終わったら結構疲れてました

画質はあまりよくありませんが、動画は8歳のテニスとは思えないくらい激しいです!

ポジショニングや配球細かく考えられる年代ではないにもかかわらず、早タイミングで打ったりとめぐるめく変わる攻守はプロ顔負けです。

デメリット

①教えてもらっている感じがしない

②ボールに力を伝える練習やイエローボールでの練習も少し必要

③ステージの見極めが難しい

①教えてもらっている感じがしない

これはレッスンを見ている父母の方が良くおっしゃっていました。

子どもたち同士でラリーをする事が多いので、遊んでいるように見え、テニス教えてもらっているように見えない。(コーチ達はちゃんとテニスの考え方やルールを教えています)

どうしてもフォームを先に教えて欲しい方が多いみたいです。

これはテニスが必要なスキルが多岐にわたるため複雑なのですが

まずテニスはゲームです。そのゲームは戦術面、身体面両方必要な競技ということを忘れないでください。

初心者やこどもでもこれらのテニスのゲーム性を理解した上でまずはフォームを固めたいと考えているならフォームから教えてくれるコーチに習うのが良いと思います。

例えばラリーできるようになりたいのでまずはストロークからしっかり習いたいなどと最初から目的がはっきりしているなら全然アリです。

ただ球出しやフォームづくりの反復練習だと初心者の方や子どもたちには難しく習得まで時間がかかり途中でテニスをやめてしまうことも考えられますし、ラリーになった時と球出しの差で余計に難しく感じてしまうのを頭に入れてください。

モデル

昔のレッスン

テニスを習う=①反復練習でフォーム習う→②ラリー→③ゲーム

これだと①の段階でテニスが何かわからず辞めてしまう事が多いです。②でもラリーで動きがや不規則なバウンドが加わり中々習ったフォームで打てないことが多く③までの敷居が高く感じます。

PLAY&STAY取り入れたレッスン

テニスを習う=①まずは簡単なボールでラリーやゲームしながら身体で理解→②反復練習→③ラリーやゲーム

このパターンだとはじめからゲームやラリーを簡単にできるので、テニス本来の魅力やゲーム性を理解しながらバランスよくレベルアップできます。

また初心者同士の友達やテニスが出来ないお母さんなどもPLAY&STAYなら一緒にできるので、テニスの楽しい部分や難しい部分も共有できます。

②ボールに力を伝える練習やイエローボールでの練習も少し必要

全部がPLAY&STAYをやらないといけないわけではありません。

少しレベルが上がりある程度ラリーやゲームができたら、①でもお伝えした反復練習も必要です。

実際のコートでラリーするためにはしっかり身体を使ってボールを飛ばすことも重要です。またイエローボールに変わることでスピードもありラケットにあたる感覚も少し違ってきます。たまにはイエローボールでラリーやボール出し練習も入れることでそれらの感覚も意識しながら練習することができます。

何事もバランスが大事ですね。

③ステージの見極めが難しい

大人の場合はある程度テニスを理解しトータルのプレーが可能になったらイエローボールと通常のコートでプレーできますが、こどもの場合はそうはいきません。年齢が大きくても体格が小さい場合などもあるのでグリーンよりオレンジの方が練習の質が上がる場合もあります。

オレンジだから下手だとかイエローを使っているから上手とステージで判断せず、体格によって子どもが良い練習をできているか、まだオレンジで技術アップを引き上げたほうが良いのか見極めるのが必要です。

これはコーチの判断力と保護者の理解、双方の協力が必要不可欠になります。

PLAY&STAYのエッセンスをうまく取り入れることが大事

メリット、デメリットと色々紹介してきました。

善・悪と決めつけるのではなく、大事なのはボールやステージをPLAY&STAY取り入れ、それを通してなにを伝えるかだと思います。その伝え方をコーチは勉強しなければいけませんし、保護者の方も理解してもらわなければいけません。

そしてテニスをはじめたばかりの方や子どもたちがそれをどう受け止め、スポーツの楽しさを理解しレベルアップしてくれればと思います。

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